HD / SD アップ･ダウン･クロスコンバータ / マルチフォーマット・スタンダードコンバータ VC7：シバソク

概　要

VC7は、放送用 HD / SD フォーマットのアップ･ダウン･クロスコンバータとスタンダードコンバータ（方式変換器）の機能を合わせたマルチフォーマットコンバータです。フレーム周波数が異なる動画フォーマットの変換には、動き補償を行い、スポーツなど動きのある映像変換に最適です。1台のVC7で独立した2系統の方式変換が可能で、Side-by-Side Half、L+Rの3D変換にも対応します(オプション)。音声のチャンネルマッピング機能を標準装備していますので、音声の入替は各チャンネルを任意に変更できます。Dolby-Eに対応した変換が可能です(オプション)。タイムコード、キャラクタ、音声ステータスをスーパーインポーズ可能です。SNMP、HTTPリモートを装備しておりますので、ネットワーク接続による遠隔リモート制御が可能です。二重化電源を用意しており、安心して放送業務に使用頂けます（オプション）。

特　長

動き補償機能
フレーム周波数の異なる方式変換時は、動き補償を行い、スムースな映像変換を行います。

動き補償がない画像

動き補償を行った映像
3D変換機能(オプション)
L画像とR画像の内挿タイミングが同期したフォーマット変換が可能です。Side-by Side Half、L+Rに対応。

例：入力1080/50i L＋R

出力1080/59.94i L＋R
デュアル変換機能(オプション)
1台のVC7で異なる2種類の変換が同時に行えます。
音声チャンネルマッピング機能
音声出力は、任意のエンベデッド16ch、AES/EBU 8chのデータを自由にマッピング可能です。
Timecode機能 / スーパーインポーズ変換機能
Timecode フレーム周波数の異なるTimecode変換、編集後の素材に新たなTimecodeの追加、指定のTimecode挿入が可能です。
Character - フロントパネルから任意の文字を設定できます。
Audioステータス - 音声出力の有無を表示します。映像信号に、 Timecode、Character、Audioステータスをスーパーインポーズすることが可能です。
リモート機能 / 監視機能
SNMP、HTTPの2通りのリモート制御が可能です。
- SNMPでは、リモート制御とステータス監視が可能
- HTTPでは、インターネットブラウザからリモート制御が可能。
出力方式　AUTO　Mapping機能
全ての入力方式に対し、入力信号を自動判別し、マッピングで予め登録した方式に変換します。

マッピング登録例

入力出力

1080i/50 1080i/59.94

720p/50 1080i/59.94

625i/50 525i/59.94
Dolby-E機能(オプション)
Dolby-Eのエンコード、デコードが可能になります。
AFD機能
AFDによる自動アスペクト設定に対応しています。また、アップ/ダウン変換時は、4:3、13:9、14:9、15:9、16:9のアスペクト変換が可能です。
シーンカット機能
シーンチェンジを検出し、シーンチェンジ時に動きベクトルを用いた動き補正をOFFにすることで画面のひずみを減少します。
Closed Cation変換機能
CEA608、CEA708の相互変換が可能です。

入力	出力
1080i/50	1080i/59.94
720p/50	1080i/59.94
625i/50	525i/59.94

対応フォーマット

in＼out	1080/ 59.94i	1080/ 50i	1080/ 29.97 PsF	1080/ 25PsF	1080/ 24PsF	1080/ 23.98 PsF	720/ 59.94p	720/ 50p	625i	525i
1080/ 59.94i	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○
1080/ 50i	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○
1080/ 29.97 PsF	○	○	-	-	-	-	○	○	○	○
1080/ 25PsF	○	○	-	-	-	-	○	○	○	○
1080/ 24PsF	○	○	-	-	-	-	○	○	○	○
1080/ 23.98 PsF	○	○	-	-	-	-	○	○	○	○
720/ 59.94p	○	○	-	-	-	-	○	○	○	○
720/ 50p	○	○	-	-	-	-	○	○	○	○
625i	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○
525i	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○